睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは?

illust3睡眠中は気道をとりまく筋肉が弛緩しており、吸気の陰圧により気道が狭くなりがちです。

さらに肥満により気道の圧迫が進むと睡眠中気道が閉鎖し呼吸ができなくなってしまう閉塞性睡眠時無呼吸症候群が、近年増加しています。肥満がなくても下顎が相対的に小さい方、扁桃やアデノイドが大きい子供はいびきや睡眠時無呼吸になりやすい傾向があります。就寝しても無呼吸により血中酸素濃度が下がりそのたびに半覚醒して大きな呼吸をしいられる、こうした睡眠では真に体は休まりません。いくら眠っても昼間眠くなり注意力がなくなります。また睡眠時の無呼吸による低酸素状態は心臓、全身にも影響し、高血圧、脳や心血管障害のリスクを高めます。睡眠時無呼吸症候群を見つけるために当院では在宅睡眠時無呼吸検査(HSAT)で行っています。

 

治療は?

中等度の無呼吸が見られる方には側臥位睡眠のくふうや、睡眠時陥没しやすい舌根部を口腔内装置を用いて下顎を前方に持ち上げることにより気道を広げるくふうをします。重症の無呼吸の方にはCPAPを装着し睡眠時気道に陽圧をかけ狭くなった気道を広げ呼吸を補助する治療を行います。

閉塞性睡眠時無呼吸はメタボリック症候群が原因のことが多く生活習慣をみなおし、減量のための長期の減量マラソンをサポートします。

 

睡眠時無呼吸は高血圧や心臓病を合併することが多く、高齢化につれて心機能が悪化し中枢性無呼吸も出現しやすくなります。睡眠時無呼吸の管理には全身のチェックとともに、他科との連携も重要です。

耳鼻咽喉科では鼻や軟口蓋、口峡に上気道が狭くなる原因がないかを確認します。小児の睡眠時無呼吸はアデノイド、扁桃肥大が原因のことが多くアデノイド、扁桃摘出術が有効です。

睡眠時無呼吸症候群は全身疾患に影響するだけでなく、交通事故、産業災害をひきおこす原因にもなりますので、社会的にも無呼吸の管理が問われています。

 

論文掲載のご紹介

院長の可世木 由美子が執筆した睡眠時無呼吸に関する論文が耳鼻臨床雑誌に掲載されましたので、ご紹介いたします。

J-STAGE (https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja)

こちらのサイトから「可世木 由美子」または、

「CPAP 治療中に出現した中枢性無呼吸が 心房細動アブレーション治療後に減少した1 例」で検索していただくと閲覧できます。

 

 



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